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16、老人クラブ会員への弔辞

16、老人クラブ会員への弔辞
 
          
(文例)
ここに謹んで○○さんの霊前に、老人クラブを代表し弔辞を捧げさせていただきます。こんなことをいうと○○さんは、たぶん、「そんな堅苦しいことは抜きにしましょうよ」と、会合の時の口ぐせのように言うにちがいありません。思い起こしてみると、あなたは本当に明朗で、ざっくばらんの方でした。いささかあわて者のきらいがありましたが、なんの挨拶もなく先に逝ってしまわれると、大きな穴がぽっかりあいてしまったようで、どうにも淋しくて仕方がないのです。
早い話、来たる春の慰安旅行はどうすればよいのでしょうか。あなたさえ居て下されば、計画一切を取りしきってくれ、宴会の雰囲気を盛り上げてくれたのに、と思うと残念でならないのです。
得意ののども、もうお聞きすることが出来なくなってしまいました。○○○さん、私共の世代は戦中戦後の激動時代をがんばりぬいて、現在の繁栄の礎となりました。そして、ようやく悠々自適の日々を迎え、これから余生を楽しもうという矢先に、あなたは突然去ってしまったのです。
幸い御家庭はお孫さんにも恵まれ、幸福そのものです。
その点、後顧のうれいなく安らかにご永眠下さい。いずれ私たちもそばへ参ります。それまで、好きなカラオケでも歌いながら待っていて下さい。○○さん、それではしばらくの間お別れします。さようなら。
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